まだ名もないキモチ

文学部の大学生が書いていくブログです。興味あることや大学での勉強のこと、将来に向けて等内容は様々です。神戸大学生に向けての記事も書く予定です。

読書語り#5 『半径5メートルからの教育社会学』

教育社会学っていうのは教養の授業でやったのですが、改めて教育社会学の教科書のようなこの本を読みました。

 

学力の獲得は平等なのかっていうテーマは、個人的にすごく興味がありましたね。

「頑張ればできる」っていう言葉がありますが、実際塾に行っていたり、ある程度裕福な環境の方が学力は獲得しやすいっていうのがデータとして出てるんです。もちろん学校が悪いっていうわけではないんですが、やっぱりより多くの学習システムを持っていて、それを用いて様々な角度から勉強できるっていうのは学力獲得の格差を生み出しうるんだなって思います。

 

あとはジェンダーと学部選びについても載ってました。これは神戸大学の2021年の入試にめちゃくちゃ同じようなことを論じた英文が出たんですよね。要するに理系に女子が進みにくいのなんでだろうっていう感じの問題でした。理系は男性が多いし、女性の中には嫌いな人も多いですし、なにせ理系に進学して学校の先生やってる人って男性がやっぱり多いんですよね。そういうものを大学を決める時期にたくさん見ている女子にとっては理系っていうのはハードルが高く見えるんでしょうね。

 

あとはいじめの話も載ってました。いじめが学校とかで起きた時になぜ教師は早期発見が難しいんだろうって考えてましたが、実際は「いじめ」と「いじり」の境界線がめちゃくちゃ曖昧なのが原因のようです。「いじり」はいじられる側がある程度許容してるんですけど、エスカレートすると虐めっぽくなっちゃうんですよね。ただ、いじられキャラが板についてしまうと、結局やめてと言えなくなって大問題になっちゃうんですよね。教師は第三者視点でしか判断できないので、なかなか早期大書が難しくなるみたいです。

 

結構考えるテーマが多いのでこの本は面白かったですよ。

 

それでは、また明日!!